出汁割り酒・好奇心を揺さぶる

私は透明感があり、粒度感が整っている、キレの良い酒が好き。その一方、ミネラル豊富な鰭酒もいただく。いるでしょ、刺身も好きだが、肉も好きという人。その部類。
クラウドファンディングで始まったこの酒ですが、きのう、2月14日、チョコの代わりに到着。
フルネットの中野さんと南部美人の久慈さんとのコラボで生まれた。詳細は不詳。ただ、本能的に、若しくは経験則に培われた遊び心で、こんな酒があってもいいのではないかということで始まったのかもなどと想いを馳せる。
濃度の整った鰭酒が瓶詰めされているという印象。味やアルコールの濃淡が気になる鰭酒。それも合わせて鰭酒ですが、それがあご出汁で割られて整っているというもの。
出汁文化。色々な職業、立場の方に話を聞いて、実は化学の世界だったと気付かされて、キッチンは実験室という家内の言葉が腑に落ちた。
南部美人の整った仕上がりの酒があご出汁で割られて、整えられて、瓶詰めされた。私の好みとしては、あご出汁がもう少し薄くても良かったのではないかと思えた。造り手としては微かにあご出汁が利くということでは物足りなかったのか。それは不詳。
出汁文化と言えば京都を始めとする関西圏だが、この酒に合わせるとしたら、鯨肉の刺身、仙台牛のステーキ、継ぎ足し続けた煮込み、脂豊かな鰊などが浮かんで来て、三陸海岸を北上する味の風景が見えた。その中に湯気に煙る台所に立つ人影、母屋と離れた土間の台所。そこで手招きする笑顔の老婆は私の祖母かもしれない。
正直、まだまだ完成形ではないと思う。試行錯誤に付き合い続ける酒飲みがいても良い。好奇心を大いに掻き立てる一本として試してみることをお勧めしたい。

▼参照サイト
Makuake
https://www.makuake.com/project/fullnet/

ただ、人の好みは十人十色、酒もまた十色。この酒はあなたの好奇心を刺激してくれることだろうと思う。

夢も現も徒然に

日本酒、ゴルフ、競馬を中心的な話題に あれこれ話を書いていこうと考えており 時には雲のはなしだったり、ニャンズの 話だったりしてもいいじゃないか。形が あるようでないような、まさに雲を掴む というような話ができればと思います。 そう、人生は夢現(ゆめうつつ)。 束の間の人生なのだからいいじゃない?。

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