新政・不遜ですが

昭和。思えば遠くなった。私は昭和の真ん中あたり、33年の生まれだ。祖父は明治37年生まれ。明治、大正、昭和と生きた。私も昭和、平成、〇〇と三代を生きる可能性が高くなってきた。恥ずかしながら横井庄一、帰ってまいりました。祖父もだが、厳格さとは斯くありきと思い知らされた。1972年、奇跡の生還だ。中学生の時。

酒は飲みたいときに飲む。これは理想だ。フツーにサラリーマンをやっていれば、昼間から酒を飲むことはできない。広告業界に身を置いた私は昼ビールが当たり前だった時代がある。サラリーマンだが、サラリーマンではないと思っている。

否、ビールって酒ですか? 不遜な輩はそんなことをいう。アルコール分5%、立派な酒である。

日本国内の日本酒消費は垂れ下がるかのように消費量が落ちている。海外輸出は伸びているのだが、国内消費が落ちているのでは話にならない。だから、スターが必要だ。十四代、新政、鍋島、而今など名だたる銘醸蔵が注目を集めている。

今回は新政の話。ここ数年、頒布会として二種類を1パケで、春先から三ヶ月間に亘り、特別限定で出している。2017年、その酒を小山商店に頼んで入手。が、引越やら、人事異動やら、私のみにも降り懸かった急転直下の出来事の数々で、飲みそびれてしまった。

それを昨日、1月7日(日)に仲間に声を掛け、その違いを楽しませていただいた。造った蔵元は三ヶ月以内に飲めよなと書いていたが、飲む時機を逸してしまったのだから、ごめんねごめんねと心していただいた。

旨いことは分かっている。どの料理に合わせれば良いのか。これが迷ったところだった。持ち寄った料理は、七草稲荷、ローストビーフ、叉焼、崎陽軒のシュウマイ、手羽先の南蛮漬け、マカロニサラダ、大根の酢漬け、福島県民のSOULフード・烏賊人参(正月仕立て)、ミモレット、羊のチーズ、匂いのきつい謎のチーズと、一部を除いて、ワインに合わせるという意識で持ち寄った次第。

私だけかもしれないが、思わずフォンデューが食べたくなった。日本料理本来の出汁料理でも良いのかもしれない。だが、酒の輪郭が立たなくなるのではないか。あれこれ考えながら肴と戯れる。崖っぷちまで行きながら、残りが35分あると犯人ではないなと思わせるような仕立て。食材としては羊のチーズ(名称不詳)がおいしかった。でも、毎日は要らない。大根の酢漬け、これなら毎日でもいける。

おいしい酒とは何か。酒だけ飲んでおいしいというのもありだが、食との相性を楽しみながら味合わせてくれる酒がおいしい酒ではないかと思いつつある。うまい酒と出遭うことは難しい。兎に角、飲まなければ分からない。合わせなければ分からない。それでも十人十色。酒もまた十色。

夢も現も徒然に

日本酒、ゴルフ、競馬を中心的な話題に あれこれ話を書いていこうと考えており 時には雲のはなしだったり、ニャンズの 話だったりしてもいいじゃないか。形が あるようでないような、まさに雲を掴む というような話ができればと思います。 そう、人生は夢現(ゆめうつつ)。 束の間の人生なのだからいいじゃない?。

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